印刷について

現在の市場は非常に競争が激しく、ブランド同士がシェアを争っています。新しいアイデアや差別化が、マーケットシェアの獲得に不可欠な要素となっています。各企業がどれだけ付加価値を提供し、顧客のニーズに応えられるかが、今後の成長に大きく影響することが予想されます。

そうした中で、当社ではパッケージの加飾表現のひとつとして「コールドフォイル」に注目し、生産設備及びその技術を整え、お客さまからの様々なニーズに応えられる様にしています。今回はその一例を紹介いたします。

コールドフォイルとは

【図1】

コールドフォイル説明図

図1は、フレキソ印刷を用いたコールドフォイルの仕組みを描いたイメージ図です。まずはコールドフォイルで表現したいデザインに合わせて版を作成します。この版を用いてインキつぼに入ったUV糊を原反上に印刷します。その後印刷原反と箔原反をニップロールで圧着させ、UVランプを用いて糊を硬化させます。すると糊の表面に箔の蒸着部分が固定され、その後不要になった箔原反を剥がすと糊を印刷した形状で印刷原反上に蒸着部分が転写されます。これをコールドフォイル又はコールド箔と呼んでいます。なおコールドフォイルのコールドとはホットスタンプのホットと対をなす言葉で、ホットスタンプが熱を使って箔のパターンを形成するのに対し、熱を用いないという意味でコールドと呼んでいます。

弊社ではこのフレキソ印刷機の例の他に、オフセット輪転機とオフセット枚葉機でコールドフォイルを可能にしています。

 

コールドフォイルの特長

コールドフォイルの最大の特長は銀インキなどでは表現できない高輝度のメタリック感を、印刷機のインラインで表現できるというところにあります。ホットスタンプでは1つの箔で1つの色しか表現できず、ホットスタンプと印刷は別工程になります。コールドフォイルの場合はワンパスで箔と色インキを重ねて印刷することができます。例えば透明黄とコールドフォイルを重ねれば金が表現でき、透明藍とコールドフォイルを重ねればメタリック調の藍となります。同様にメタリック調のカラーやグラデーションが印刷できるなど、その表現は多彩です。

また箔にホロを用いれば多彩なホロ表現ができるため、他の商品との差別化や偽造防止効果にまで、幅を広げることができます。特に熱を用いないコールドフォイルは、シュリンクラベルにおいても用途展開が期待されることでしょう。

 

コールドフォイルの事例

コールドフォイル事例1

フィルムに透明藍を印刷し、その後コールドフォイルを用いてメタリック藍を表現したシュリンクラベルです。ボトルの全周において高輝度のメタリック感が表現できており、圧倒的な存在感を有しています。シュリンクフィルムはOPSやPETを使用することができ、現在のところ収縮による箔の割れや白化は発生していません。
化粧品や高級志向のトイレタリー製品において今後の展開が期待できます。

 

コールドフォイル事例2

こちらはたら子を入れる紙箱です。伊達家の家紋をパッケージに加えて東北を全面にアピールすると共に、全面にコールドフォイルを使いながらも和風をイメージして、あえて渋めのデザインに仕上げて高級感を出しています。

CP船でとれた卵(漁獲と加工を同一船上で行い急速冷凍したもの)だけにこだわって、たらこづくりをしており、パッケージにもそのこだわりを加えて他社との差別化を図ることにより、価格競争に巻き込まれるのではなく、販路を広げて良い商品をお客様の手に届けたいという意志を感じさせる仕上がりとなっています。

 

ロールラベルに展開した事例です。蒸着紙に印刷を行った場合は、白で表現したい部分は蒸着の上に白インキを印刷するため紙の様な白にはなりません。このためカラーや特色部分も蒸着の質感を持ってしまいます。

一方コールドフォイルの場合は紙の白を活かしているため、白地及びカラー・特色においても十分な再現性が可能となります。

 

コールドフォイルとホットスタンプの比較

コールドフォイルとホットスタンプとの比較をまとめました。

コールドフォイルとホットスタンプの比較

 

まとめ

今回表面加飾の一例として弊社のコールドフォイルについて紹介させていただきました。コールドフォイルは通常の印刷と比較すると、当然その分は単価アップとなります。しかしながら冒頭に書かせていただいた通り、市場は新規性・差別化といった様な付加価値を求めており、競合と類似の製品で低単価を競うだけの時代は終わりを告げようとしています。Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期)だけではもはや競争には勝てず、マーケティングの時代といえます。弊社は技術だけではなく、付加価値を創造し顧客からの様々なニーズに応えられるよう、今後も開発を続けて参ります。

Pro-perでは、加飾表現の付加価値パッケージ、オリジナルの軟包装パッケージ作成など、お客様のニーズに合わせてデザイン、印刷、加工まで専門スタッフが丁寧に対応いたします。
コールドフォイルを用いた軟包装パッケージに関するご質問やご相談がございましたら、お気軽にPro-perまでお問い合わせください。

参考

  • 日経産業新聞社

記事を作成・監修したマイスター

吉田 潤一

福島印刷工業株式会社
マーケティング部 開発室長
資格:包装専士

1986年よりパッケージ印刷業界に従事しております。長年培ってきたパッケージ印刷に関する知識を活かし、当社の加工技術や製品情報をご紹介します。
趣味 は フォークソング、オヤジバンドでライブ活動をすること。猫を3匹飼っています。